|
EU(欧州連合)の対ロシア戦線に亀裂が生じている中、ドイツのオラフ・ショルツ首相がウクライナとロシア間の平和交渉のため、今後ウラジーミル・プーチン大統領と対話する可能性を示唆した。
ロシアの日刊紙リアノヴォスチジは12日(現地時間)、ショルツ首相が同日、自国メディアのハイルブロンシュティム社主催の公開討論会に出席し、このように明らかにしたと報じた。
報道によると、ショルツ首相は現在、ウクライナ戦の状況で自分が昨年何をしたのか、また今後何をするのかについて、プーチン大統領と引き続き対話する準備ができていると明らかにした。特に彼は「明らかなことは、プーチン大統領がまだ対話の準備ができていないということだ」としながらも、「ロシア・ウクライナ(和平)交渉を始めるためには、モスクワ側の”決定的な措置”が必要だ」と強調し、注目を集めた。
ショルツ首相がプーチン大統領との対話に臨む意思を示したのは、ウクライナ戦争の長期化に伴う疲労感からだとみられる。ブルームバーグによると、ショルツ首相は先月末、ブリュッセルで開かれた欧州首脳会議でウルスラ・フォン・デア・ライエンEU執行委員長が要求した500億ユーロ(約7兆円)に達するウクライナ財政支援パッケージと関連し、懐疑的な立場を示したと報じられている。
当時の非公開会談で、ショルツ首相は「誰もが支出について話しているが、妥協案や削減についての議論はない」とし、「多くの人々がウクライナを助け、移民移民問題を解決するために新たな資金を推進しているため、EUレベルの支出計画を制限することについて真剣に考えるべきだ」と強調したとされる。この日、500億ユーロ相当のウクライナ財政支援パッケージは、スロバキアとハンガリーの公式反対で否決された。
これと関連し、フランスのエマニュエル・マクロン大統領もウクライナ財政支援パッケージが否決された後、メディアとのインタビューで「優先順位を犠牲にしてまで予算を減らしてはならないと思うが、今回提案された支援金額が多すぎると感じ、削減作業を要請した」と明らかにし、ショルツ首相と同じ考えを示したことがある。ただし、フォン・デア・ライエン執行委員長は「問題は資金をどこで調達するかだ」とし、「最終的には国家貢献(支援)またはEU予算の再配置のどちらかになるだろう」と述べ、微妙な立場差を示した。
コメント0