別の男性と関係を持っているという理由で妊娠中の元妻を殺害した40代の男性が、裁判で「心の弱さ」を主張した。
全州(チョンジュ)地方裁判所第12刑事部(キム・ドヒョン部長判事)は21日、殺人及び未遂殺人の容疑で起訴された40代のAに対する初公判を行った。
Aは昨年3月28日午前10時10分頃、全州市完山区(ワンサン区)孝子洞(ヒョジャ洞)の美容室で働いていた元妻の30代Bさんの首などを刃物で刺し殺害した容疑で裁判にかけられた。また、Aは現場にいたBさんの男性友人の40代C氏も刃物で刺し、負傷させる容疑もある。
当時妊娠7ヶ月だったBさんは刃物で刺された後、病院に搬送されたが結局死亡した。赤ちゃんは緊急帝王切開手術で救出されたが、インキュベーターでの治療中、生後17日で結局死亡した。
Aは亡くなったBさんと1~2年前に離婚したとされ、BさんはC氏と結婚式を挙げる予定だったと伝えられた。警察の調査でAは「Bさんが別の男との関係を持つことに怒りを感じたからだ」という趣旨の供述をした。
この日、法廷に立ったAの弁護人は、起訴事実を認めつつも、精神的問題による心の弱さを主張した。
Aの弁護人は「被告人は犯行3日前に病院で『入院が必要な程度』の重い精神状態と診断された。病院の所見書には(被告人の)うつ病と不眠症が深刻なレベルであると記載されている」と述べた。
これに対し、裁判官はAに「犯行当時、被害者が妊娠していることを知らなかったのか」と尋ね、彼は「はい」と答えた。
Aの次の裁判は7月23日に予定されている。
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