車線変更または右折をする車を狙い、交通事故を起こした後、保険金を受け取った運転手らが警察に逮捕された。
14日、韓国の日刊紙『文化日報』などによると、京畿道・高陽警察署は前日、保険詐欺防止特例法違反などの容疑で、20代のデリバリードライバーAを含む3人を起訴した。
Aは、2017年9月から5年間、デリバリー用バイクを運転しながら、過失割合が高い車だけを狙い、37回にわたり意図的に衝突し、合計約1億3000万ウォン(約1,400万円)の保険金をだまし取った疑いが持たれている。
Aは、過去に多くの交通事故に遭い、それによって1件あたり200~250万ウォン(約22~28万円)の保険金や治療費を受け取ることができるということを知り、金銭を得るためにこのような犯罪を犯したと伝えられている。
しかし、Aは保険金詐欺を疑った保険会社によって昨年4月に告発され、犯罪が発覚した。
Aは警察の取り調べで容疑を否定していたが、警察は5ヶ月間かけて収集した防犯カメラの分析データなどを基に、Aの犯罪を明らかにした。Aも最終的に容疑の一部を認めたとされている。
また、警察は、車線変更する車だけを狙って衝突する手口で、過去4年間15回にわたり、合計3億2500万ウォン(約3700万円)の保険金をだまし取った容疑で、保険会社の社員Bも起訴した。
さらに、同じく車線変更する車だけを狙ってぶつかる手口で、過去5年間10回以上の交通事故を起こし、合計5300万ウォン(約600万円)の保険金を受け取った容疑で、語学講師Cも逮捕した。
この3人が詐取した保険金だけで、合計5億1000万ウォン(約5800万円)に上るという。
高陽署の関係者は、「保険金詐欺は、保険制度そのものの根本を揺るがす行為であるため、今後も原則に則って徹底的に捜査していく方針」と述べた。
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