[インタビュー]チャン・ハンジュン-ソン・ウンイ 「親しい人同士は同業しないように」
「もともと私のお金でやろうと思っていたのだが、ソン・ウンイ代表が自分がやりたいとお金を出すというので、私は断る理由がなかった。」
チャン・ハンジュン監督とソン・ウンイコンテンツラボビボ(兼メディアラボシソ)代表は芸能界の代表的な「親友」だ。ポッドキャスト「CineMountain」を進行し、映画を題材に自由に話していた彼らが「仕事をした」。映画界が前例のない困難な時期を迎えている今、映画「オープン・ザ・ドア」を25日に公開した。
この日、ソウル上岩洞のコンテンツラボビボ社屋で「オープン・ザ・ドア」で意気投合したチャン・ハンジュン監督とソン・ウンイ代表のインタビューが行われた。
「オープン・ザ・ドア」は、米国ニュージャージーを舞台に、韓国人洗濯所殺人事件をめぐる一家の物語を描いたスリラー映画だ。米国交民社会で起きた実際の事件をモチーフに、チャン・ハンジュン監督が自ら脚本と演出を担当し、ソン・ウンイ代表が製作した。
チャン・ハンジュン監督は「小さな映画だが、アメリカにも行き、セットも作り、CGも書き、やることは全部やった」と満足そうな顔でソン・ウンイ代表を見つめた。
ソン・ウンイ代表は「私が少し見落とした部分がある」と苦いと笑みを浮かべながら、チャン・ハンジュン監督が言及したアメリカ撮影について補足した。
「シナリオを見ながら『室内で撮ればいい』と軽く考えていたのだが、ある日、チャン・ハンジュン監督がアメリカに行くと言ったので、『ああ、どんどんアメリカに行くんだ』と思った。 その時は少し動揺したが、結果的に映画を見た人が思ったより多く、アメリカで撮影したと思う。成功だったと思う。」
●「オープン・ザ・ドア」同業の始まり
「オープン・ザ・ドア」はチャン・ハンジュン監督が5、6年前に酒の席で聞いた話から出発した映画。今年4月に公開された「リバウンド」の撮影前に半年ほど余裕ができたので、この映画を作ることにした。
チャン・ハンジュン監督は「私たち(監督)の仕事は働くのが難しく、遊ぶのは簡単すぎるので、もっと年をとる前に時間を有意義に使いたかった」と話し、「その時、酒の席で聞いたその話を短編にしなければならないと思った」と「オープン・ザ・ドア」の出発について語った。
チャン・ハンジュン監督はこの短編を書いた後、他の人の感想を聞こうと思ってソン・ウンイ代表に見せた。ソン・ウンイ代表は読んですぐに映画に魅了され、チャン・ハンジュン監督と意気投合してこの映画をうまく作ってみようと思った。 その後、映画は短編から長編に変更された。
ソン・ウンイ代表は「初めてシナリオを見た時、とても悲しかったのを覚えている」とし、「私がもし登場人物たちと同じ状況だったらどんな選択をするのかという質問が宿題のようにずっとついて回った。観客とも一緒に話し合ってみたかった」と制作に参加した理由を語った。
「オープン・ザ・ドア」は、空間の変化なく、登場人物同士の会話に焦点を当てて物語を展開していく。在日韓国人社会の閉鎖的な側面を劇に持ち込み、次第に亀裂が生じていく家族の姿を一編の演劇を見るような演出で、表面的には「静的に」表現している。
チャン・ハンジュン監督は「一般的なジャンル物だったら演出しなかっただろう」とし、「20年以上監督をしてきたが、一度は考えさせられる話をしたかった。 資本主義的な欲望が私たちの人生にどのような破局をもたらすのか、本質的な部分だけに集中した」と語った。
ソン・ウンイ代表もチャン・ハンジュン監督の考えに同意した。 彼は「(興行)公式や文法に合わせて刺激的にもっと血を流してもっと銃を撃つこともできたが、この映画のシナリオを見たときに受けた感じはそんなものではなかった」と話し、物語が揮発せず、ずっと考えさせられるのがこの映画の魅力のようだと語った。
●チャン・ハンジュン・ソン・ウンイ「今も昔も変わらない」
ソン・ウンイが大学1年生の時に初めて会った二人は、30年以上も仲良しな関係を維持している。よく「親しい人とは一緒に仕事をするな」と言われるが、マネージメント会社の所属アーティストと代表として、また「オープン・ザ・ドア」の演出家と製作者として一緒に仕事をしている。
チャン・ハンジュン監督は「人が年を取り、お金も増えれば変わるのは当然だが、人に接する態度も仕事のやり方も30年間変わらない」と話し、「変わったことがあるとすれば、シワと脱毛くらい? それ以外はあまり感じない」と冗談を交えながら、ソン・ウンイ代表に対する深い信頼感を見せた。
ソン・ウンイ代表も「現場と日常の差がない」と言い、「他の人を不快にさせたり苦労させたりせず、監督として自分の色を出す時は忠実に見せる。そんな姿を見て、より尊敬するようになった」とチャン・ハンジュン監督を称賛した。
ソン・ウンイ代表は今回の作品をきっかけに、今後も映画制作業を続ける計画だ。「良い話があればいくらでも続けたい」という彼は、「いつか人々が本当に面白がってくれるコメディ映画を作りたい」という夢を持っている。
チャン・ハンジュン監督は「リバウンド」と「オープン・ザ・ドア」で今年だけで2作品を公開した。俳優が一年に多作を発表することはあっても、監督は珍しい。しかも、昨今のように観客数が減少している状況では、公開自体が大きな冒険に他ならない。大作も公開に消極的な状況で公開をしたということだけでも有意義な挑戦かもしれない。
チャン・ハンジュン監督は「考えるべき距離のある映画を作ったことに誇りを感じる」と意味を置き、「オープン・ザ・ドア」で観客とたくさんコミュニケーションできることを望んでいた。
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