日本初のレベル4に対応する自動運転車が自転車と接触事故を起こした。これにより運行を停止したと日本自動車が報じた。乗客は4人だったが、負傷者はいなかったと同メディアは伝えた。
接触事故発生後、管制センターは独自の判断で自動運転車の運行を停止したという。現在、経済産業省や国土交通省など関係各所が原因究明を進めている。原因究明が終わり、再発防止策が決まるまで運行は再開されないという。
今回の接触事故ではブレーキが作動したが、自転車との接触は避けられなかった。
一方、日本の福井県では、昨年5月からレベル4の自動運転に対応した有料の移動サービスが始まった。運転者のいない車両による移動サービスの実用化は、日本では今回が初めてである。
走行ルートには電子誘導線が敷設されており、この電子誘導線に沿って走行する。また、RFIDタグを出発地点や終点などに埋め込んだ。このタグの情報を読み取り、出発地点や終点の指定場所で停止させる。運用している車両は3台で、1台の車両は1日に18往復する。車両1台の1日当たりの走行距離は約70kmである。
出発前に充電しておけば、途中で充電しなくても連続走行を可能にする。運行形態は路線バスや鉄道と同じ時刻表に基づく定時運行である。遠隔監視室からの指示で発車し、終点まで停留所はない。
このプロジェクトは、経済産業省と国土交通省が推進する自動運転による移動サービスの実現に向けた国家プロジェクト「RoAD to the L4」の一環である。国立研究開発法人・産業技術総合研究所が幹事機関となり、三菱電機やヤマハ発動機、ソリトンシステムズと共同で研究開発と実証実験を行ってきた。この4社・団体のうち、自動運転車両はヤマハが開発した。
自動運転レベル3に対応していた同社のゴルフカート型電気自動車をレベル4用に改良した。自動運転制御システムの開発は三菱電機、遠隔監視システムの開発はソリトンが担当した。
この車両には、車両前方を監視するセンサーとして単眼カメラとレーザーレーダー(LiDAR)が搭載されている。カメラ、ミリ波レーダー、超音波センサーも採用されている。
運行期間は土・日・祝日の午前10時から午後3時まで、1時間に3往復。需要があれば平日も、午前9時から日没まで不定期で運行する予定だそうです。利用料金(片道)は大人100円、中学生以下50円(未就学児は無料)。
今後の課題は、気象条件や夜間への対応だという。悪天候時や夜間でも運行できるように、カメラの性能を上げるなどのシステムの改良が必要だという。 もう一つは、車の速度を上げることだ。移動サービスの速度は12km/h以下に抑えている。
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